韓国で初めて自国開発されたGLP-1肥満治療薬「エフェ(EPPE)」が、2026年10月に韓国で承認されました。[1]
エフェは週1回使用する注射薬で、韓国の製薬会社・韓美薬品(Hanmi Pharmaceutical)が開発した「エフェグレナチド」を有効成分としています。
臨床試験では体重減少が報告されていますが、ウゴービやマンジャロと効果を単純に比較することはできません。
また、2026年10月時点では日本で承認されておらず、国内で使用できるお薬ではない点にも注意が必要です。
この記事では、エフェの特徴や臨床試験の結果、副作用、日本での承認・発売状況について解説します。
韓国初の国産GLP-1肥満治療薬「エフェ(EPPE)」とは?
エフェは、韓美薬品が開発した週1回投与のGLP-1受容体作動薬です。
有効成分はエフェグレナチド(efpeglenatide)で、2026年10月7日に韓国で肥満症の治療薬として承認されました。[1]
候補物質の発見から臨床開発、製造、承認までを韓国企業が担った、韓国初の国産GLP-1肥満治療薬とされています。
GLP-1受容体に作用し、食欲や胃から食べ物が排出される速度などに影響することで、体重管理をサポートするお薬です。
GLP-1受容体作動薬の仕組みや、マンジャロ・ウゴービ・リベルサスとの違いについては、「GLP-1とは?マンジャロ・ウゴービ・リベルサスの仕組みと効果を解説」でも詳しく紹介しています。
エフェにはどのような効果がある?
韓国人の肥満症患者448人を対象とした第3相臨床試験では、エフェを40週間使用したグループで、平均9.75%の体重減少が報告されました。[1][2]
体重が減少した方の割合は、次のとおりです。
- 5%以上減少:79.42%
- 10%以上減少:49.46%
- 15%以上減少:19.86%
ただし、効果には個人差があります。また、これらは韓国で行われた臨床試験の結果であり、日本人に同じ結果が得られるとは限りません。
エフェとウゴービ・マンジャロの違い
エフェ、ウゴービ、マンジャロはいずれも週1回使用する注射薬ですが、有効成分や作用の仕組みは同じではありません。

各薬剤の臨床試験では、対象者や投与期間、用量などが異なります。そのため、公表された体重減少率だけを並べて「どのお薬が最も効く」と判断することはできません。
自分に適したお薬は、健康状態や持病、使用中のお薬などを確認したうえで、医師と相談して決める必要があります。

ウゴービとマンジャロの作用や国内での承認状況については、「ウゴービとマンジャロの違いは?効果・保険適用・費用を徹底比較」もご覧ください。
エフェで報告されている副作用
エフェの臨床試験では、GLP-1受容体作動薬にみられることがある次のような胃腸症状が報告されています。[1][2]
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 便秘
- 腹部の不快感
副作用の種類や頻度については、今後、韓国の添付文書や市販後のデータなども含めて確認する必要があります。
「副作用が少ない」と紹介されることもありますが、ウゴービやマンジャロと直接比較した臨床試験ではありません。異なる試験の数値だけで、安全性が高いと断定することはできません。
エフェは日本でも使用できる?
2026年10月時点で、エフェは日本では承認されておらず、発売もされていません。
韓国での承認は、日本での承認や発売を意味するものではありません。国内で承認薬として販売されるには、日本であらためて承認申請を行い、品質・有効性・安全性について審査を受ける必要があります。
現時点では、日本での承認申請や発売時期に関する確定した情報は公表されていません。
海外の医療機関で処方を受けて日本へ持ち帰る場合も、医薬品の個人輸入にあたります。持ち込む数量などによっては、事前に輸入確認証の取得が必要です。[3]
また、個人輸入した未承認薬は、日本の医薬品医療機器等法に基づく品質・有効性・安全性の確認が行われていません。副作用が生じた際に国内で迅速な対応が難しい場合があり、医薬品副作用被害救済制度の対象にもなりません。[3]
海外で処方を受けた場合も、自己判断で持ち帰って使用することは避け、体重管理にお薬を検討している方は、まず国内の医療機関へ相談してください。

GLP-1注射の種類や、使用するときの注意点については、「ダイエットに効く注射ってあるの?GLP-1注射の効果について解説」でも紹介しています。
エフェ(EPPE)についてよくある質問
Q. エフェはどこの国のお薬ですか?
エフェは、韓国の製薬会社である韓美薬品が開発したGLP-1肥満治療薬です。2026年10月に韓国で承認され、韓国初の国産GLP-1肥満治療薬とされています。[1]
Q. エフェではどのくらいの体重減少が報告されていますか?
韓国人の肥満症患者448人を対象とした第3相臨床試験では、40週間で平均9.75%の体重減少が報告されました。[1][2] ただし、これは臨床試験における平均値であり、すべての方に同じ変化が現れるわけではありません。
Q. エフェとウゴービは同じお薬ですか?
同じお薬ではありません。どちらもGLP-1受容体に作用しますが、エフェの有効成分はエフェグレナチド、ウゴービはセマグルチドです。用量や臨床試験の条件も異なるため、効果や副作用を単純に比較することはできません。
Q. エフェとマンジャロではどちらが痩せますか?
現時点では、エフェとマンジャロを直接比較した臨床試験は確認されていません。それぞれの試験では対象者や投与期間、用量などが異なるため、公表されている体重減少率だけで優劣を判断することはできません。
Q. エフェは日本で使用できますか?
2026年10月時点で、エフェは日本では承認・発売されていません。韓国で承認されていても、日本国内で使用するには日本での承認が必要です。
Q. エフェは日本でも発売される予定ですか?
現時点では、日本での承認申請や発売時期に関する確定情報は公表されていません。今後、新しい情報が発表された場合は、承認状況や対象者、安全性を確認する必要があります。
まとめ
エフェは、韓国で初めて自国開発されたGLP-1肥満治療薬です。
- 2026年10月に韓国で承認された
- 有効成分はエフェグレナチド
- 週1回使用するGLP-1受容体作動薬
- 第3相臨床試験では、40週間で平均9.75%の体重減少が報告された
- ウゴービやマンジャロとは有効成分や作用が異なる
- 異なる臨床試験の体重減少率は単純に比較できない
- 2026年10月時点では、日本では承認・発売されていない
今後、日本で開発や承認申請が行われるかは明らかになっていません。新しい情報が公表された場合は、承認状況や対象者、安全性などを確認することが大切です。

この記事の監修者

※本記事の情報は2026年10月14日時点のものです。※エフェは、2026年10月時点では日本で承認されていません。※本記事は情報提供を目的としており、個別の診断や医療上の助言に代わるものではありません。※未承認医薬品を自己判断で購入・使用せず、医師へ相談してください。


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