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オゼンピックで期待される減量:臨床研究の結果

臨床結果や作用など、オゼンピックを減量薬として使用するにあたり期待できる効果についてご紹介します。

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多くの科学的研究により、オゼンピックが効果的な医療用減量薬であることが分かっています。

長年体重と闘ってきた方々にとって、オゼンピックは素晴らしい減量成果を達成することをサポートし、長期的な目線で健康を改善することに役立ちます。

オゼンピックが自分の減量の旅に役立つかどうか疑問に思っている方なら、どのくらいの減量が期待できるのか気になるかもしれません。そこで、このページではオゼンピックについて知っておくべきことや、オゼンピックによって期待される減量について研究結果が教えてくれることをまとめました。

オゼンピックとは?

オゼンピックは、減量薬であるセマグルチドを含む週に1回の注射です。これは当初、糖尿病患者の血糖値のコントロールと低下を助けることを目的に開発された医薬品でした。

しかし、臨床試験により、オゼンピックは肥満の方にとっても、減量を助けるための安全で効果的な治療薬であることが分かりました[1]。

オゼンピックは、ジュニパープログラムの一環として使われている医薬品です。ご自身のジュニパープログラムの適性はこちらからご確認できます。

オゼンピックが体内で作用する仕組み

オゼンピックは、GLP-1[2]と呼ばれる体内の天然ホルモンを模倣します。このホルモンは、食べ物を食べることに反応して消化器系で産生され、脳と消化器系の両方に作用し、食後の満腹感を調節します。また、食べ物を胃から他の消化器系への排出を遅らせる働きもあります。

GLP-1は、食事を摂るとインスリンの分泌を調節し、血糖値をコントロールしやすくします。さらに、食事を摂ったことを脳に知らせることで、血糖値を下げ、食欲を抑えます

注射薬は、この天然ホルモンと同じように作用して、満腹感を長く持続させ、「もっと食べたい」という欲求を抑えます。血糖値と脂肪の蓄積を調節することで、体重を減らすことができるのです。


オゼンピックは減量に効果的?

答えは、効果的です。オゼンピックはもともと糖尿病の治療のために作られたものですが、減量の用途としても使用できます。

多くの患者を対象とした臨床研究では、オゼンピックが減量において安全であることが示されており、現在イギリスで肥満患者が減量のために使用することのできる最も効果的な薬であることが分かっています[3][1][4]。

実際に、最近の研究試験の結果は信じられないほど興味深いものでした。オゼンピックは7,215人の患者が参加する6つの主要な試験(SUSTAIN1)において検証されました。7,215人の患者の内、4,107人の患者がオゼンピックによる治療を受け、残りの患者は有効な医薬品を投与されないプラセボ群、または場合により別の糖尿病治療を受けました。

オゼンピックによる治療は、プラセボや他の糖尿病治療と比較して、最長2年間にわたり有意な体重減少を示しました。年齢や性別、人種、民族が異なっていても同様の結果となりました。

これらの試験では、1年間の治療後、最大63%の患者において体重が5%以上減少し、最大27%の患者において体重が10%以上減少しました。

2年間にわたって実施された試験では、食事内容の変更や運動などのライフスタイル介入を伴うオゼンピック1mgを投与された患者とライフスタイルの介入のみを受けた患者が比較されました[7]。

オゼンピックを投与された患者は体重が平均4.9kg減少しましたが、薬を使用していない患者はわずか0.5kgのみの減少でした。

STEP-1薬物試験では、より高用量のセマグルチド(最大2.4mg)が検証されました[1]。

セマグルチドを服用した参加者の85%以上は体重が5%減少し、ほぼ70%の参加者はマイナス10%の減量を果たし、50%の参加者はマイナス15%の減量を達成しました。3分の1弱の参加者がマイナス20%の減量を達成しました。

ひとつ注意していただきたいのは、オゼンピックは医薬品であり、体重の減少には有益ですが、薬の服用をやめた後も体重を維持するには「持続可能で健康的な生活習慣を身につけるライフスタイル介入」が必要であるということです。

ジュニパーの医療専門家は、減量の旅のあらゆるステップにおいて皆さまをサポートし、お薬の効果をさらに高めるためにここにいます。

オゼンピックが血糖値を下げる仕組み

オゼンピックは体内の食べ物、糖分、脂肪の代謝を調節するのを助ける働きがあることは分かっていますが、治験中に、他の健康上のメリットも発見されました。

膵臓がより多くのインスリンを分泌することを助ける

オゼンピックは膵臓に信号を送り、血糖値の上昇に対する反応性を高めます。

これは、食事をして血糖値が上昇した時に膵臓がより迅速に反応し、血糖値を最適な状態まで下げたり改善したりするためにより多くのインスリンを分泌することを意味します。

オゼンピックは血糖値が上昇した時にのみインスリン分泌を誘発するため、通常は低血糖を引き起こしません。

その結果、試験ではほとんどの患者において血糖値コントロールが長期的かつ大幅に改善され、後年に糖尿病や糖尿病による合併症を発症する可能性を減らすことができるかもしれないということが示されました。

肝臓が糖分や脂肪を過剰に蓄積するのを防ぐ

血糖値が必要以上に高い状態が続くと、肝臓が血糖値をグリコーゲンに変換し、この形の糖を肝臓や筋肉に蓄えます。これは、血糖値が下がりすぎたり、激しい運動に反応して放出されることがあります。

ただし、肝臓がこの過剰なエネルギーを脂肪として体内に蓄える可能性もあります。どちらのオゼンピックも、運動量の増加などのライフスタイルの変化と合わせて、血糖値を改善するよう作用し、血糖値の上昇を抑えます。

胃から食べ物が排出されるスピードを遅くする

オゼンピックは胃に信号を送り、消化器系の他の部分にゆっくりと排出するように促します。これは消化器系が食べ物を糖に分解する際に、体内の細胞によりスムーズでゆっくりとエネルギーを供給することを意味します。

血糖値は乱高下するのではなく、ゆっくりと緩やかに上昇します。

全体的に、これによって血糖のコントロールが改善され、糖尿病発症の可能性や臓器の合併症による健康への影響も軽減される可能性があります。

心血管イベントのリスクを減らす

オゼンピックは、特に2型糖尿病のリスクがすでに高い患者において、心血管イベントのリスクを軽減することも分かっています。

SUSTAIN-6試験では特に、オゼンピックが脳卒中や心臓発作などの主要な心血管イベントにどのような影響を与えるかについて調査しました[7]。

心臓発作や脳卒中のリスクがすでに高い2型糖尿病患者をオゼンピックで治療したところ、プラセボを投与された患者に比べて死亡率や非致死性の事象の発生率が大幅に低下しました。

体重を減らすのにどのくらいの時間がかかるか

これには個人差があります。実際に、減量を試している方がそれぞれ違った段階でジュニパープログラムを始めています。

オゼンピックの服用を始めると、体重の減少が見られるまでに数週間かかる方も、1〜2週間以内に体重の減少が見られる方もいます。難しいと感じられることもあるかもしれませんが、変化には個人差があるため、辛抱強く続けてみてください。

オゼンピックを採用したジュニパープログラムは、長期的な減量目標の達成を犠牲にして、早期に急激な体重減少をもたらすことが多い流行のダイエットプランではなく、一貫していて継続的に、そして緩やかで健康的に体重を減らしていくことを大切に設計されています。

オゼンピックの服用で体重はどのくらい減るか

減量のためにオゼンピックを使用した方の約3分の1において、体重の10%以上が減少します。減量を目的にオゼンピックを服用すると、ほとんどの方は服用を開始した時の体重と比べて、少なくとも5%減量になると予想することが賢明です。

体重の減り方が個人によって異なることは分かっていますが、最も体重が減った方は医療専門家のサポートを受けています。このサポートにより、持続可能な変化に必要とされるライフスタイルの変更がはるかに楽になります。

これには食事、運動、行動科学を使って、食習慣を適応させることが含まれています。

減量を目的にオゼンピックを使用する方法

まずは最も低用量の0.25mgから始めて、8週間以上かけて徐々に1mgの用量にまで増やしていきます。これにより、最初の数週間で体が薬に順応し、吐き気などの一般的な副作用の重症度が軽減されます。

オゼンピックは、ペンのような形状の充填済み注射剤と使い捨て針のセットでお渡しします。所要時間はわずか2分で、注入方法と注入場所に関する説明書が付属されています[5]。

オゼンピックペンに新しい針を差し込み、用量を選択し、注射器のボタンを押しながらペンをお腹、太もも上部または上腕の皮膚にしっかりと押し当てます。

最後に、ジュニパープログラムの一環としてお渡しするコンテナに使用済みの針を入れて、終了です!

オゼンピックの開始用量

減量のためのオゼンピック治療は、週に1回0.25mg投与から始まります。体が薬に慣れるまで、治療開始から少なくとも最初の4週間はその低用量のまま服用します。

オゼンピック維持量

低用量でオゼンピック投与を開始した後、向こう4週間は0.5mgに増量し、その後、全てが治療計画通りに進んでいる場合に限り、残りの治療計画では毎週1mgの維持用量に移行していきます。

医療専門家チームと臨床処方者が適切であると判断した場合、1mgを超えた用量に増える可能性があります。

減量のためにオゼンピックを使用できる対象は

オゼンピックは一般的に、臨床的に肥満であると考えられる方、または体重に関連した健康状態を伴う著しく過体重であると考えられる方に適しています。

以下に該当する方は、ジュニパープログラムの一環として 日本において減量のためにオゼンピックにアクセスできます。

  • 18 歳以上75 歳以下であり、
  • 肥満指数(BMI)が 30 以上(臨床的に肥満)の場合、または、
  • BMI が 27 以上 (大幅な過体重) かつ、過剰な体重によって引き起こされる、または悪化することが多い病状も抱えている場合。

減量のためにオゼンピックを使用すべきではない方

ほとんどの方は減量の目的でオゼンピックを安全に服用できますが、オゼンピックが適さない可能性のある医薬品や病状がいくつかあります[5]。

減量目的でオゼンピックを使用すべきではない (または特別なアドバイスが必要になる場合があります) 方は以下の通りです。

  • 原材料のいずれかに対するアレルギーがある
  • 糖尿病およびインスリン、または他の特定の薬を服用している
  • 腎臓に問題がある
  • 特定の消化器系に問題がある
  • 摂食障害の病歴がある
  • 妊娠中、授乳中、または妊娠を希望している

基礎的な健康状態がジュニパープログラムを検討する方の適性に影響する可能性があるため、これは完全なリストではありません。そのため、ジュニパーの処方者が実際に処方する前にオンライン診療を行い、オゼンピックがそれぞれの方の状況に適しているかどうかを確認します。

糖尿病患者とオゼンピック

オゼンピックは、他の薬では血糖値を十分にコントロールできなかった一部の患者の糖尿病治療薬として、2019年に承認され、発売が始まりました[6]。これは、安全性と有効性を証明するために、長年にわたる実験室試験と人体臨床試験を経たものです。

オゼンピックは、インスリン分泌を増加させて血糖値をコントロールすることで糖尿病を治療し、さらに体重減少というメリットももたらします。これにより、多くの糖尿病患者の血糖コントロールが改善されます。

他の減量薬には何があるか

肥満手術という極端な選択肢の前に、肥満を抱えた方々の選択肢として利用可能な減量薬が他にもいくつかあります。

これらの薬はすべて、個人の状況に応じて適切に検討され、資格のある医療専門家によって処方される必要があります。

リベルサス

リベルサスは、オゼンピックの有効成分であるセマグルチドの錠剤であり、毎週の注射ではなく毎日服用する必要がある薬。

日本でも入手可能であり、広く処方されています。減量には有効であることが示されていますが、試験ではオゼンピックよりも減量効果が約 30 ~ 40% 低いことが示されました [8]。

ウゴービ

セマグルチドの高用量注射剤であり、用量が多いため、試験ではオゼンピックよりも減量に効果的であることが示されています [1]。

アメリカ、イギリス、EUの医薬品規制当局によって、安全で減量に効果的であることがすでに承認されています。 2021 年にアメリカで発売されましたが、この記事の執筆時点 (2023 年 11 月) では現在日本では利用できません。

メトホルミン

メトホルミンは糖尿病の治療に長年使用されてきた薬で、体内のインスリンの生成と消費をより効果的にします。

いくつかの臨床試験では、体重にポジティブな効果があることが示されていますが、結果や副作用は非常に変わりやすく、予測できない場合があります。

これは、メトホルミンが安全で効果的な減量治療には適さないことを意味します。

トルリシティ

トルリシティにはデュラグルチドが含まれており、オゼンピックと同様に1週間に1回の注射により投与します。 オゼンピックと非常に似た方法で作用し、一部の薬物試験では体重減少に関してほぼ同様の結果が得られていますが、体重減少に関して入手可能なデータがオゼンピックよりも少ないことが懸念点です。

現在、日本では糖尿病の治療目的で認可されていますが、減量目的では認可されていません。

サクセンダ

サクセンダにはセマグルチドと同じ作用をするリラグルチドが含まれています。ただしこの薬は作用時間が非常に短いため、毎日注射をする必要があります。

サクセンダは、日本では減量目的で認可されていませんが、減量に関する臨床試験の結果、サクセンダの効果はオゼンピックよりわずかに低いことが示されています[4]。

オルリスタット

オルリスタットは通常、食べた物から脂肪を分解し、脂肪が血流に入るのを可能にする腸内の特定の酵素をブロックする薬です。

これらの酵素をブロックすると、食べる脂肪からのカロリー吸収が減り、結果的に体重が減少します。

オルリスタットはオゼンピックよりも効果が大幅に低く、重度から軽度の消化不快感など、厄介な消化器系の副作用が生じることが多いことが懸念点です。副作用の結果、大幅な体重減少の結果が得られる前に治療を中止しなければならない可能性があります。

体重減少を引き起こしうる、その他の糖尿病治療薬

腎臓により尿として体から除去される糖の量を増加させる薬(カナグリフロジン、ダパグリフロジン、エンパグリフロジンなど)など、他のいくつかの糖尿病薬は、わずかな体重減少を引き起こすことが示されています。

ただし、体重減少の結果はあまりにも少ないので、これが特に効果的であるとは言えません。

オゼンピックを服用する前に

オゼンピックの最初の投与量を服用する前に、パック内に同梱されているメーカーからのリーフレットを必ずご確認ください。このリーフレットは、ジュニパープログラムの一環としてお渡ししています。

当プログラムでは、体重を減らし、長期的に体重を維持するために、投薬と個別のヘルスコーチングとライフスタイルを変えるプログラムを組み合わせています。

リーフレットには、ペンの適切な使用方法、保管方法、廃棄方法、注意すべき副作用についてなど、写真付きの詳細が記載されています。

初めてのオゼンピックを不安なく使用するにあたってサポートが必要な場合は、サポートチームがお手伝いいたします。

オゼンピックを使用する前には、ジュニパーチームなど減量のためのオゼンピックに詳しい処方者に必ず相談してください。

オゼンピックの安全性はもちろん、お客様ご自身にとって減量の効果がある可能性が高いかどうかを評価するために、適切な情報の提供をお願いします。

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