マンジャロの副作用について
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GIP受容体とGLP-1受容体の両方に作用するお薬です。吐き気・下痢・便秘などの胃腸症状がみられることがありますが、その種類や現れ方には個人差があります。[1][2]
では、実際にどのような副作用が、どのくらいの割合で報告されているのでしょうか。臨床試験のデータを見ていきましょう。
.webp)
マンジャロによる副作用の頻度と発生割合
糖尿病のない肥満または過体重の成人2,539人が参加した72週間の臨床試験では、チルゼパチドを使用した方の主な胃腸症状の発生割合が以下のように報告されています。[1]

たとえば「吐き気24.6%」は、試験期間中に吐き気が報告された方の割合を示しています。72週間ずっと症状が続いたという意味ではありません。
この試験では、胃腸症状の多くは軽度から中等度で、主に用量を増やしている期間にみられました。[1]
.webp)
マンジャロの吐き気・下痢・便秘と対処法

吐き気・嘔吐
吐き気があるときは、一度に食べる量を減らし、油っこいものなど症状が強くなるものは控えましょう。
下痢・軟便
下痢が続くと脱水につながることがあります。こまめな水分補給を意識しましょう。
便秘
便秘があるときは、無理のない範囲で食物繊維を含む食品を取り入れたり、軽い運動をしたりすることも対策のひとつです。
腹部の不快感・膨満感
一度に食べる量を減らし、ゆっくり食べるなど、胃腸に負担をかけにくい食べ方を意識してみましょう。
症状が強い場合や続く場合は、医師や利用している医療機関に相談してください。
脱毛や気分の変化も副作用?気になる症状について
マンジャロを使用している方の中には、脱毛やだるさ、気分の変化など、「これも副作用なの?」と気になる症状を感じる方もいるかもしれません。
ただし、こうした症状がお薬によるものとは限りません。体重や食事量の変化、栄養状態、もともとの体調など、さまざまな要因が関係する可能性があります。
脱毛(抜け毛)
脱毛は臨床試験でも報告されていますが、マンジャロとの直接的な因果関係は明らかになっていません。[1]
一方で、短期間での大きな体重減少や食事量の減少、それに伴う栄養状態の変化などが、抜け毛に影響している可能性も指摘されています。抜け毛にはさまざまな原因があるため、気になる場合は医師に相談しましょう。
倦怠感・疲労感
だるさや疲れを感じる場合は、食事や水分を十分にとれているか、ほかに気になる変化がないかもあわせて確認しましょう。
気分の落ち込み
気分の落ち込みや意欲の低下などがみられた場合も、お薬との関連を自己判断することはできません。気になる変化が続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、医師に相談しましょう。
注射部位の反応
注射した場所に赤み・かゆみ・腫れなどがみられることがあります。[2]
気になる症状が続く場合は、医師や利用している医療機関に相談しましょう。
こんな症状が出たら医師に相談を
以下のような症状がある場合は、医師や利用している医療機関に相談してください。
- 吐き気・下痢・便秘・嘔吐などが続いている
- 食事や水分を十分にとれない
- 症状によって仕事や家事など日常生活に支障が出ている
- 注射部位の赤み・腫れなどが続いている
- 気になる体調の変化が続いている
持続する激しい腹痛
嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛などは、急性膵炎の症状として現れることがあります。[2] このような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
強い便秘・腹部膨満・嘔吐
マンジャロでは、腸閉塞を含むイレウスが重大な副作用として報告されています。[2] 高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐などがみられた場合は、速やかに医師の診断を受けてください。
脱水が疑われる症状
嘔吐や下痢が続くと脱水につながることがあります。[2] 水分がとれない、めまいがある、尿量が減るなどの症状がある場合は、医師や医療機関に相談してください。
低血糖が疑われる症状
特にインスリン製剤や一部の糖尿病治療薬と併用している場合は、低血糖に注意が必要です。[2] 脱力感、強い空腹感、冷や汗、動悸、ふるえなどがみられることがあります。意識の変化など重い症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
重いアレルギー反応
顔やのどの腫れ、呼吸困難などが現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。[2]
マンジャロを使用する前に医師へ伝えておきたいこと
マンジャロを使用する前には、現在の体調や持病、使用しているお薬などを医師に伝えることが大切です。
特に、以下に当てはまる場合は使用前に医師へ伝えましょう。[2]
- 過去に膵炎を起こしたことがある
- 重い胃腸の病気がある、または腹部手術やイレウスの既往がある
- 現在使用しているお薬がある
- 妊娠中、妊娠している可能性がある、または妊娠を予定している
- 授乳中である
- 過去にお薬でアレルギー反応を起こしたことがある
また、全身麻酔や深い鎮静を伴う手術・処置を予定している場合も、マンジャロを使用していることを事前に医師へお伝えください。[2]

マンジャロの副作用はいつからいつまで?
副作用が現れるタイミングや続く期間には個人差があります。
臨床試験では、吐き気や下痢などの胃腸症状は、主に用量を増やしている期間にみられました。[1]
症状が落ち着いてくる場合もありますが、「注射後何時間がピーク」「何日で治まる」と一律に判断することはできません。強い症状が長く続くようであれば、医師に相談しましょう。

マンジャロの副作用が気になるときにできること
症状が気になるときは、食事や水分のとり方を工夫し、自己判断でお薬の用量を変更しないことが大切です。

食事は無理せず、少量ずつ
食欲がないときや胃腸の調子がすぐれないときは、一度に食べる量を減らし、体調に合わせて食事をとりましょう。
水分補給
吐き気や下痢などがあるときは、一度にたくさん飲もうとせず、少量ずつこまめな水分補給を意識しましょう。
お薬の用量は自己判断で変更しない
副作用がつらい場合も、効果を感じにくい場合も、自己判断で用量を変更するのは避けましょう。
症状によっては医師が用量や増量のタイミングを調整する場合があるため、気になることがあれば医師に相談してください。
マンジャロの副作用についてよくある質問
Q. マンジャロの副作用はどのくらい続きますか?
続く期間には個人差があり、「何日で治まる」と一律にはいえません。症状が強い場合や長く続く場合は医師に相談しましょう。
Q. 副作用がひどくて食べられません。どうしたらいいですか?
水分がとれない状態には特に注意が必要です。食事や水分を十分にとれない、症状が強い、日常生活に支障があるといった場合は、医師に相談してください。
Q. 下痢と便秘、両方出ることはありますか?
下痢と便秘はいずれもマンジャロで報告されている胃腸症状です。[1][2] 症状の現れ方には個人差があります。
Q. 副作用が出たら薬をやめた方がいいですか?
自己判断で用量を変更したり中止したりせず、医師に相談しましょう。ただし、激しい腹痛や呼吸困難など重い症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
まとめ
マンジャロでは、吐き気・下痢・便秘などの胃腸症状が報告されていますが、現れ方や続く期間には個人差があります。[1][2]
症状が気になるときは無理をせず、自己判断でお薬の用量を変更しないようにしましょう。
ジュニパーでは、治療中に気になることがあれば、メディカルサポートチームにいつでもご相談いただけます。
激しい腹痛や呼吸困難など重い症状がある場合は、相談を待たず速やかに医療機関を受診してください。
.webp)
この記事の監修者
ジュニパー薬剤師 芝軒千紘
※本記事の情報は2026年9月時点のものです。※マンジャロは医師の処方が必要な医療用医薬品です。本記事は情報提供を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。

.webp)
