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減量薬の処方について

体重を減らしたり、今よりもっと痩せるためにお薬を試してみたい方は多いでしょう。この記事では、減量のお薬の背後にある科学に迫ります。

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減量のお薬の対象となるのはどんな人?

世の中には、低脂肪食や炭水化物ゼロダイエット、ケトジェニックダイエット[1]など、さまざまなトレンドの食事法やダイエットプログラムがありますが、こうした方法で減量がうまくいかない体験をされたことがある方も多いでしょう。

この記事では、厳しい食事制限や運動などで痩せることが難しい理由や、減量に効果のあるお薬についての詳細、その処方基準となる方について詳しく掘り下げていきます。

食事制限や運動で痩せない理由は?

体重は、生物学的、心理的・社会的要因や環境要因など複雑な要素の影響を受けます。それは、単純に悪い生活習慣の結果というわけではありません。

実際に、体重の最大66%は遺伝によるものです[2]。「セットポイント理論」として知られるこの理論は、遺伝的影響が私たちの DNA に深く組み込まれているということを説明しています。

この理論によると、人によっては生まれつき設定値が高い方もいて、これは体が維持しようと努力する体重です。つまり、どれだけ運動や食事制限を頑張っても、体は反対に作用して、思うように体重を減らすことができなくなるのです。もしくは、減量に成功しても、体がホルモンを介して強力な体重回復反応を引き起こし、これまでの減量の努力が水の泡になってしまう可能性があります。

体重の増加に関与する要因は他にもあります。たとえばストレス、精神疾患、不眠や睡眠の質の低下、ケガやその他の健康状態などがそれにあたります。

こういった要因の打開策になるのが処方薬。お薬は食欲をコントロールして肥満や体重の問題に作用するため、医療機関が体重を減らすことに苦労している方々へ処方することが一般的になりつつあります。

ジュニパープログラムでも減量のお薬を処方しています。お一人お一人のBMIや健康状態からお薬がお身体に合うかどうか丁寧に判断します。もしも気になる方は以下のボタンから専用ページにお進みください。

薬の服用で体重を減らすことは可能?

ジュニパープログラムで処方するお薬は科学的に裏付けがあり、体重を減らすのに役立ちます。「セマグルチド」が最も効果的であるため、ジュニパープログラムではセマグルチドの成分が入ったお薬を処方しています。

これらのお薬は、脳の摂食中枢に働きかけ、食欲を抑えながら胃腸の動きを遅くすることで、満腹感を持続させることが臨床的に証明されています。

さらに、長期的な体重維持のためには、食事や運動の習慣も変えることも重要であり、ジュニパープログラムでは日本の提携医師の支援を受けて、ライフスタイルの変化を含む様々な面から総合的なプログラムをお届けしています。

ジュニパープログラムには、お薬の処方のほかに、体重の経過追跡、日々の食事や習慣のお悩みを解決するヘルスコーチングサービスが含まれています。健康的な食生活や体の動かし方、体重を維持する方法について科学的なアプローチから情報をご提供します。

ジュニパープログラムの処方基準は?

ジュニパープログラムでは、有効成分「セマグルチド」を含むお薬として、オゼンピックとリベルサスを処方しています。オゼンピックとリベルサスはともに、成人の2型糖尿病を治療するための処方薬ですが、減量を目的としても使用できます。

ジュニパープログラムでは現在、18歳から75歳までの方で、以下のBMIの基準値に当てはまる方をお薬の処方対象としています。

  • BMIが25以上の方(過体重と診断される方)
  • 併存疾患のある方でBMIが22以上の方

オゼンピックとサクセンダの違い

体重管理のお薬を探す中で、サクセンダというお薬を耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。サクセンダには「リラグルチド」という有効成分が含まれており、ジュニパープログラムで提供するお薬に入っているセマグルチドとは別の成分です。

リラグルチドとセマグルチドを比較した文献によると、セマグルチドの方が減量に効果があることが分かっています[3]。

ジュニパープログラムでは、有効成分「セマグルチド」を含むお薬の他に、日々の食事や運動の相談ができるヘルスコーチングのサービスも追加料金なしでご提供しており、健康指導を受けながらこれらのお薬を服用すると、減量がスムーズになっていくでしょう。

減量のためにセマグルチドを服用すべきでない方は?

ほとんどの方においてセマグルチドは安全に服用できる成分ですが、特定の条件下において、安全性のリスクが高まる場合があります。たとえば、以下に当てはまる方は減量のためにセマグルチドを服用することを推奨できず、医師によるアドバイスが必要になります。

  • 成分のいずれかにアレルギーがある場合
  • 糖尿病がある場合や、インスリンまたは他の特定の薬を服用している場合
  • 腎臓や心臓に懸念点がある場合
  • 特定の消化器系の懸念点がある場合
  • 妊娠中、授乳中、または出産を予定している場合

上記は完全に網羅しているわけではありません。

そのため、ジュニパーではプログラムのお薬の処方前に、医師がおひとりおひとりのお身体の状態を丁寧に確認いたします。

セマグルチドの副作用は?

どんなお薬にも副作用はつきものです。セマグルチドのお薬の副作用は比較的軽いものがほとんどです。

服用し始めは、吐き気、倦怠感、頭痛、口の渇き、便秘、下痢などの症状が生じることがあります。吐き気は最も一般的な副作用ですが、お薬を服用していくにつれて徐々に軽減されていきます。重篤な副作用は非常に稀であり、ジュニパーの医師が経過観察できちんとモニタリングしていきます。

ジュニパープログラムでは、医師、薬剤師、看護師、ヘルスコーチなどがチームとなってみなさまをサポートしており、副作用が最小限におさまるようケアしております。心配なことがありましたら、いつでもご相談ください。

セマグルチドはどのくらいの期間服用する必要がある?

服用期間には個人差があります。ジュニパーの医師は、処方薬がお身体に効果があることを確認するために、経過観察を念入りに行います。

服用から12週間の時点で体重が効果的に減少していて副作用も発生していない場合は、通常少なくとも9ヶ月、最大で1年間のお薬継続を判断します。

臨床結果によると、上記の期間が長期にわたる減量に最も効果的だと考えられています[4]。臨床的に証明されたお薬を服用していても、減量のために即効性のある解決策はないことにご注意ください。

減量には十分な時間やモチベーションが必要なのはもちろん、身体を傷つけたりリバウンドしないためのしっかりとした科学的な背景もとても重要です。

要約

日々の生活習慣の見直しから手術まで、減量や体重管理の選択肢はたくさんあります。そういった中でご自身に最も合う方法や、持続的に体重維持ができると科学的に裏付けされている方法を選ぶことが難しい場合があります。

お薬を服用することは、減量手術よりもはるかに負担の少ない選択肢であり、日常生活のなかで食事や運動の仕方を変える時に追加しやすいオプションでもあります。お薬は、長期的な体重管理をしていくなかで、安全で効果的だということも証明されています。

ひとりで判断する前に、信頼できる医師や医療専門家にぜひ相談してください。

ジュニパーは医師とタッグを組み、体重に影響を与えている可能性のある習慣を改善し、減量目標をより早く達成できるようにお手伝いいたします。

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